目次
概要
- 1980年代、カーネギーメロン大学のAI・ロボット研究者、ハンス・モラベックらは「AIやロボットが高度な知的作業をおこなうことは比較的容易だが、逆に『歩く』『物を掴む』『運動する』などの人間にとって直観的で容易な作業はAIやロボットには難しい」と提唱しました。
- これは「モラベックのパラドックス」と呼ばれています。
機械学習
- 機械学習モデルを含むAI(人工知能)やロボット工学において、例えば「明日の販売数量を予測する」「将棋を指す」といった大人が行うような高度な知性に基づく推論よりも、
例えば「おもちゃをつかむ」「興味深いものに注意を払う」といった1歳児が行うような本能に基づく運動スキルや知覚を身に付ける方がはるかに計算資源を要する(つまり難しい)、 というパラドックス(逆説)のことです。 - 例えば人間にとって、高度な大学数学を計算するよりも、近所の公園をランニングする方がはるかに簡単であるが、コンピュータにとっては逆となります。